第191章 交通事故パニック症

その一言で、その後の食事はこれ以上ないほど和やかなものとなった。

すっかり安心した髙橋部長は、堰を切ったように喋りだした。タイルの焼成工程から最近の建材市場の相場まで、話題は尽きることがない。

福田祐衣は話を遮ることもなく、静かに耳を傾け、時折頷いて相槌を打つ。その傍らで、近藤蒼大は黙々と記録を取り、タイミングを見計らって福田祐衣の湯呑みにお茶を注ぎ足していた。

結局、その食事会は二時間以上も続き、ようやく福田祐衣は席を立った。

車に乗り込むなり、福田祐衣はサングラスを外し、シートに身を沈めてこめかみを揉みほぐした。

あの髙橋部長、少々熱血すぎたようだ。

黙って英気を養おうとする...

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